記事一覧

誘導居住面積水準 (ゆうどうきょじゅうめんせきすいじゅん)

「住生活基本法」(平成18年法律第61号)に基づき策定される「住生活基本計画」の中で示される基準である。

 「誘導居住面積水準」は、「世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」ということになる。具体的には、都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅居住を想定した「一般型誘導居住面積水準」と、都市の中心及びその周辺における共同住宅居住を想定した「都市居住型誘導居住面積水準」からなる。

 その面積(住戸専用面積・壁芯)は、以下のとおりとされる。

  (1)一般型誘導居住面積水準
    1) 単身者55m2
    2) 2人以上の世帯25m2×世帯人数+25m2

  (2)都市居住型誘導居住面積水準
    1) 単身者40m2
    2) 2人以上の世帯20m2×世帯人数+15m2

 〈小口〉
 

木造住宅密集地域整備プログラム (もくぞうじゅうたくみっしゅうちいきせいびぷろぐらむ)

 「防災都市づくり推進計画<整備計画>」を構成する3本柱の一つ。木造住宅密集地域について、木造住宅密集地域整備促進事業を中心とする事業を推進し、災害時の基礎的安全性を早期に確保するための方策、良質な住宅供給、良好な住環境形成を図るための計画遂行方針を示すものである。

 平成9(1997)年度に創設された「緊急木造住宅密集地域防災対策事業」は、本プログラムに基づいた木造住宅密集地域の整備促進を図るためのものであり、整備誘導地区において行なわれるまちづくり支援活動、老朽化木造住宅の不燃化建て替え、防災再街路整備等に関する事業等を内容としている。

 〈小口〉

モール (mall)

 英語の原義は「木陰のある散歩道」「木陰道」であるが、近年では、通行のために限らず、憩いや遊び、集いなどの機能を付与した小径のことをさす。それら機能を持たせるために、広場を設けたり、ベンチや噴水、ストリートファニチャーなどを配したりするような意匠が凝らされる。

 とりわけ、現在は商店街などに設けられる歩行者専用の「ショッピングモール」を指すことが多い。ま

 ほかに、「トランジットモール(Transit mall)」というものがあるが、これは自動車の通行を排除し、歩行者と公共交通機関のみが通行できるように整備された街路のことである。

 〈小口〉

モーダルシフト (modal shift)

 旅客や貨物が利用する交通機関をある交通機関から別の交通機関へ変えること。具体的には、トラックなどの自動車輸送による排出ガスの抑制や運転手不足に対応するため、トラックなど自動車輸送を鉄道や船舶輸送に置き換える場合などである。

 輸送効率が悪く、混雑が発生し、環境負荷が高いなどのデメリットが指摘される自動車輸送を抑制し、輸送効率が高くて環境に優しい交通機関への利用を促進することが主眼であるが、さりとて、それをなしても、末端輸送は専らトラックなどの自動車輸送に依存せざるを得ない場合が多いので、コンテナ等による輸送媒体の一貫性が求められてくるところである。

 代表的事例として、トラックなどのフェリー輸送や鉄道によるピギーパック輸送、コンテナやパレットによる輸送などがある。

  〈小口〉

ミニ開発 (みにかいはつ)

 大都市及びその近郊の市街地にみられる小規模な木造戸建て住宅群の開発。ただし、この語にこれまで必ずしも統一的かつ明確な定義があったわけではない。

 共通に見られる特徴は、①一段の開発規模が小さい ②各区画面積が小さい ③住宅地開発 であることなどである。

 開発行為に伴う公共負担を回避する策としても使われ、低廉な住宅供給を図るといった傾向がみられる。ミニ開発の通弊は、空地が少ない、道路も行き止まりが多い、住環境は概して良好でない、防災面での問題が多いなどである。

 〈小口〉

ページ移動