あらゆるニーズに応じて効率的、最適化された輸送体系を確立し、良好な交通環境を創造する観点から、道路だけでなく、航空、海運、水運、鉄道など交通機関の連携を図る交通施策のことである。
現行の交通体系では、自動車、鉄道、船舶、航空、地下鉄、バス、路面電車、モノレール等の多様な手段が併存している。しかし、それらは個々に運行・管理されることがほとんどであるため、複数交通手段の利用は少なく非効率性を呈している。利便性の高い自動車への過度な依存もまた、都市部では非効率を生み出している。その結果、都市交通サービスの低下、物流の非効率、交通渋滞、地球温暖化や大気汚染など様々な弊害も生んでいる。そのような現状認識に立ち、この施策は模索されている。
具体的には、高規格幹線道路網から空港、港湾、新幹線等の交通拠点への連絡強化を図るアクセス道路の整備や都市モノレール、新交通システムの整備を図る。また、道路拡幅、交差点改良、バスレーンのカラー舗装化、パークアンドバスライド施設整備、バス停のハイグレード化等の推進、駅前広場やバスターミナルなどの交通広場や交通結節点における歩行者長距離移動のための歩行支援施設の整備、トランジェットモールの導入などにより路線バスの定時性・利便性の向上を図ることなどがその内容となる。
〈小口〉