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副都心 (ふくとしん)

 大都市の在来の都心部に対し、周辺部に発展した中心地で都心部を補完する形で業務・商業などの都市機能が集積した地域をこう呼ぶことがある。

 東京都では、多心型都市構造への転換を図るため、「副都心」の計画的育成整備を進めてきた。昭和33(1958)年の「首都圏整備計画」で、新宿、渋谷、池袋が、同57(1982)年
の「東京都長期計画」で、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎が、同61(1986)年の「第二次東京都長期計画」で、臨海が副都心としてそれぞれ位置付けられた。

 その後、平成9(1997)年、「副都心整備計画」で、整備目標、施策展開の方向、整備の手順・方法が明確にされ、平成13(2001)年、「東京の新しい都市づくりビジョン」で、都心・副都心同様、多様な機能を備えた複合拠点として育成する中核拠点としての新拠点が位置付けられた。、これら中核拠点は従来の階層的な関係ではなく、相互に機能分担・連携しながら、センター・コアの機能を向上させることとされている。

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