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パーソントリップ調査 (ぱーそんとりっぷちょうさ)

 都市における人の移動に着目した調査。移動する個人の属性(職業・年齢・性別など)、交通目的、交通機関との関連において、人の交通の起終点を調べる。つまり、「どのような人が、どのような目的で、どこから どこへ、どのような時間帯に、どのような交通手段で」移動しているかを把握するものである。文字どおり、「人(パーソン)」に着目しているため、一つの交通手段だけでなく、公共交通、自動車、自転車、徒歩といった交通手段の乗り継ぎ状況を捉えることができる。

 こうして得られた、各パーソンの交通の目的、交通手段などの結果を人の属性や土地利用などにおいて多面的に分析し、将来の総合的な都市交通体系策定ために役立てる。東京都市圏では、昭和43(1968)年に第1回調査が始まり、10年間隔で実施されるようになった。東京は平成31(2019)年4月時点で6回実施されている。


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