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多心型都市構造 (たしんがたとしこうぞう)

 「多数の拠点、核、それを取り巻く多数の圏域から構成される都市構造」とされる。反義語は「一点集中型都市構造」。

 一か所に業務機能、商業機能が集中することから派生する都心の人口空洞化、地価高騰などの問題解消のため、東京都は昭和57(1982)年に策定した「東京都長期計画マイタウン東京―21世紀をめざして」において、「都心一点集中型」の都市構造を是正するため、都心、区部の7副都心(新宿・渋谷・池袋・上野・浅草・錦糸町・亀戸・大崎・臨海)、5つの多摩の「心」(八王子・立川・町田・青梅・多摩ニュータウンで構成される「多心型都市構造」への変換を目指してきた。

 しかし、平成13(2001年10月策定の「東京の新しい都市づくりビジョン」では、多心型都市構造の考え方では対応し得ない新たな時代の要請が生じたとの認識に立ち、「環状メガロポリス構造」なる新たな都市構造を希求することとなった。

 〈小口〉